2024/01/11
<検査>
残存歯数、咀嚼(そしゃく)能力、舌の動きと力、飲み込み、唾液分泌などの状態の評価をします。
状態が良くない場合には口腔機能低下症という病名で診療します。
7項目の検査があります。
①口腔衛生状態不良:舌の動きが思わしくなく、口蓋部を舐められません。
→舌苔付着度から評価。
②口腔乾燥:唾液量が少ない。口呼吸などが背景にあります。
→2種類の検査があります。
③咬合力の評価
→噛む力の検査。歯の本数の検査から 総合的に判断します。
④舌/口唇の運動機能の評価
→「パ・タ・カ・ラ」を言えることが、飲み込み力に比例します。
⑤舌圧の評価
→舌圧の数値化は、分かりやすく 患者さんにも理解しやすいです。
→20kpa 未満は、早急に対応が必要です。
⑥咀嚼機能の評価
→咀嚼できるとは、舌で奥歯の上に食材を乗せる器用さ+噛む力など大切です。
⑦嚥下機能の自覚は?
→数値化できても そもそも どのくらい自覚できているのか?
国としては「低栄養」注意と、言いたい。
しかし、低栄養が分かる事は、後から分かる話。
(肺炎を起こしたり、体重が減少したり・・)
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ご家族、施設スタッフには、低栄養のリスクよりも
私は「窒息」リスクを重視することを強調します。
なかなか、目の前で「窒息」した方を助けることは、
難しいですよ。