2022/09/30
昭和と令和で歯科の予防法(考え方)が変わりました。ご存知ですか?
むし歯・歯周病の原因といえば、むし歯菌、歯周病菌の集まり、いわゆる「プラーク」と習いました。
この事実は正解ですが、昭和→平成→令和へと約40年経過し、多くの発見がありました。
その集積がプラーク→「バイオフィルム」への転換です。
バイオフィルム:最近の言葉ではなく以前からある言葉です。
水道、お風呂の排水溝「ぬめり」をバイオフィルムと訳しています。
これは、歯(金属)無機質な物に唾液(流水)が、とめどなく浸ることで発生します。
バイオフィルム内では、細菌同士が栄養をやり取りしたり、手に手を取って強固に軍団を作っています。なかなか絆が太いです。
皆さん、生活で目にするバイオフィルム(ぬめり)撤去は、どうしていますか?
洗うだけでは撤去不可能ですよね。ゴシゴシ磨く、場合によりタワシなど道具を使用して撤去します。
つまり、うがい+歯ブラシのみでお口のバイオフィルム撤去は困難。
歯ぐきの上:見える部分は歯磨きでバイオフィルム撤去。
歯ぐきの中:1番毒性が高いバイオフィルム撤去は、定期クリーニング(いわゆる「プロケア」)が必要。
そして、経過良好かどうかは「歯ぐきの出血の有無」で判断可能です。
磨いている時に出血がある方は、ご相談ください。あなたに適した対策を、共に考えましょう。